第36回高精度放射線学術大会

JASTRO

当番世話人挨拶

秋元哲夫(国立がん研究センター東病院 副委員長 放射線治療科長)

この度、第36回高精度外部放射線研究会ならびに第7回高橋信次記念シンポジウムを担当させて頂くことになりました。

高橋信次記念シンポジウムは2012年以来の開催となり、高精度外部放射線研究会の企画に加えて、海外からの講演者招聘やFAROと連携したシンポジウムなど、国際的な視点で幅広く充実した企画も準備中です。

テーマは「知と技の融合による高精度放射線治療の適応拡大」としました。英語表記では、知はKnowledgeではなくIntelligence、技はTechniqueではなくSkillとして、Skillはマクロからミクロへ、Intelligenceはミクロからマクロ、インフィニットな拡がりをイメージしています。高精度放射線治療に関わる放射線腫瘍医、医学物理士、診療放射線技師には、表層的なTechniqueではなく非常に高いSkillを持った方々もおり、インフィニットなIntelligenceとの結びつき・融合で次のステップへの足がかりが得られるのではとの思いで設定しました。がん治療の臨床では、高精度放射線治療の保険適用拡大に加えて、オリゴ再発・転移に対する放射線治療で生存期間延長が得られることも明らかになりつつあり、その機序や最適な分割や照射線量などを明らかにすることで、放射線治療、特に高精度放射線治療の適応拡大が確かな光として見えつつあります。そのため、第36回高精度外部放射線研究会ならびに第7回高橋信次記念シンポジウムでは、高精度放射線治療の現在の立ち位置の理解に基づいて、インフィニットな拡がりを目指した次のステップへの足がかりになるディスカッションができる場になればと願っています。

会場は国立がん研究センター東病院の最寄り駅の柏の葉キャンパス駅にあります柏の葉カンファレンスホールと東京大学会議室などで、東京からも30〜40分程度で来られる立地です。会場のある柏の葉エリアは国立がん研究センター東病院に加えて東京大学、千葉大学などの拠点施設があり、東京大学柏Ⅱキャンパスや国立研究開発法人産業技術総合研究所の人間拡張研究センターなど研究機関の進出が進んでおり、「駅を中心とするスマート・コンパクトシティ」構想で自動運転バスを導入など様々な取り組みが行われている地域です。国立がん研究センター東病院に隣接する敷地内には、5GやITなどを活用した新しい診療モデルにより病院との連携したホテルが2022年7月に開業します。参加される方々には、会場で熱くなった身体を冷ますためにも、是非会場周囲から国立がん研究センター東病院まで足を運んで散策をして頂ければと思います。

新型コロナ肺炎の状況の先行きがまだまだ見通せませんが、JASTRO会員を始めとする放射線治療や放射線腫瘍学に関わる皆様と会場でお会いできることを楽しみにスタッフ一同準備を進めています。多くの方々のご参加をお待ちしています。

当番世話人 秋元 哲夫

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